2018年07月26日

注意書きが多い店

「そんな事言わなくても分かるでしょ?」
「はっきり言ってくれないと分かんないよ」

日常の中で比較的よくあるやり取りやと思うのですが、お店とお客様の間にもよく起こる出来事で。

‘お一人様ワンオーダーをお願いします’
‘お店のソファで寝そべらないで下さい’
‘セルフサービスのお水を持参の容器に入れて持ち帰らないで下さい’
‘お店の備品を持ち帰らないで下さい’
‘他のお店で買ったものを持ち込んで食べないで下さい’
‘ご予約をキャンセルされる場合は必ずご連絡下さい’

個人店に多いのですが、お店に入った時によく見る貼り紙達。

これらの貼り紙の内容って「猫を電子レンジに入れないで下さい」「薬はヒートから取り出して服用して下さい」と同等のレベルやと思うのです。


そこまで書かんとわからへんか?という事が分からないし、子供じゃあるまいし、いい大人が普通こんな事しないでしょ?という事を、普通にやってのけるいい大人が一定数存在するから、そういう貼り紙をわざわざ目立つところに貼らざるを得なくなる。

書いたところで、貼ったところで気付かない人は結局気付かないんやけども…


一度でも接客業を経験した事がある人なら多分分かると思うのですが、世の中本当にいろんな人がいて、あり得ないと思うような本当に理不尽な事で気持ちが乱される事が起こります。


「一を聞いて十を知ってくれ」とまではいかなくても、せめて五くらいまで察して欲しい…というのがお店側の意見。

「だって書いてなかったもん」「お金払ってるんだからいいでしょ?」がお客様側の意見。

もちろんこういう考え方をするお客様は少数派で、大多数のお客様がお店と良い関係性を保とうとしているとは思うのですが、少数派がお店や他のお客様に与えるダメージはかなり大きいのです。


言葉が悪くて本当に申し訳ないのですが、気を回せない、厚かましい人達が何となく得をしているような、逆に常識的な人達や、敏感に察してしまう人達が何となく損をしているような感じがする世の中ってどうなんやろ…と思ってしまうのです。

じゃあ鈍感になればいいじゃない!っていうのはまた違う…。

うちのお店でも単純な経営以外の事で悩まされる事の方が実質多いし、その度に打開策を考えないといけなくて、そっちに疲弊する事があります。


​お店をやっている人もごく普通の人間だ​という事を念頭に置いてやり取りをしてほしいし、お店側がお客様に対してルールを設けるのには、何かしらの理由があるし、そうせざるを得ない経緯があったっていうのを知っておいて欲しい。

そこには​お客様とより良い関係性を築きたいし、気持ちよく最善の接客をしたい​っていう想いが込められているっていうのも分かって欲しい。


こんな事を書いていても、本当に気づいて欲しい人はそもそもこんなブログなんて読まへんのやろし、敏感な人はそうではないのに‘もしかして私の事…?’とか思って勝手に傷ついちゃうんやろし…。なんだかねぇ…。


ただ純粋に、平穏無事にお店をやっていたいだけやのに、何でこんな余計な事で悩まされてんだろ…とか、考えるだけ無駄なのかな…とか、たまに無性に虚しくなる時があるのですよ。


どんなやり方をしてても問題は出てくるもんですね。

最後に1つ言えるのは、注意書きが多いお店って、一見手強そうなお店に見えるけど、実はとってもお客さん想いな、頑張り屋さんな良いお店が多いですよって事。


分かる人にはきっと分かる。
色んな考え方があるから、分からない人撲滅ってのはきっと無理やけれども、ちょっとでも分かる人が増えてくれたら良いな…と思います。
posted by ひのとえり at 13:33| ひとりごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月14日

変化

歳を取るごとに人間は基本変化を嫌うようになって、変わろうと思ってもなかなか変われなくなる。
今までやって来たことが無意味な物に思えてしまったり、変わる事で今周りにある物や人が無くなってしまうのが怖いからやと思うのですが、結局変わっても、今までやってきた事は無意味な事にはならないし、無くならないものも多い。

変えようと思うほど変われなくてイライラするけど、別に変わらなくていいんやと気づいた瞬間に変わってるもの。

なんか、そういうもんやな…と最近思います。

ある程度自分で動いたら、後は風に任せていざという時の為に体力温存するというのも1つの手。


posted by ひのとえり at 11:53| ひとりごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月09日

耐える

ここのおみくじだけは信じるという神社が実家近くにあるのですが、ここ数年…というか10年ほど「もうすぐ良い事が起こるから今は耐えて頑張れ」的な言葉を天から伝え続けられていて、私はあと何年耐えればいいんや…と年々若干のくたびれ感を感じて来ているのですが、会社勤めをしていた時の「耐える」とお店をやり出してからの「耐える」はちょっと種類が違っていて、今の「耐える」は自分にとってかなり過酷なもので、でも確実に毎年毎年何かしら成長がみられるような「耐え」なのです。

というのも、とにかく結果を早く出したがるというのが私の昔からの性質で、ゆっくりじっくり経験を積み重ねるという事をどちらかというと不得手としてきたのです。
飲食業に携わる上で、特に大事な事がその、ゆっくりじっくり実績を付けていくという事で、お店の経営はもちろん、技術の向上や、品質の維持、お客様からの信頼を得るという事、そして何より自分がやっていて楽しい、苦しくないという事を続ける必要がある。日々いろんな事を考えて積み重ねていかなければならないのです。

周りから見たら、もう十分成功の域に達してるやろうと思われていても、私自身もっともっと上に行きたいという気持ちは大きくて、(自分にとっては)成果が伴わない今の「耐えろ」の状態は私にとってはものすごくキツイ。数年しかお店をやってない小娘が何を言っとるんだと怒られそうですが…

でも神様には‘こいつは一気に成功しようもんなら図に乗りやがる’と見なされているんでしょうね。
下積みというものをしっかりと経験させて、基盤をちょっとやそっとの雨風では崩れないようなガッチリした物に固めさせている時期なんやと思います。

まだ若いと言われたり、もうおばさんと言われたりする中途半端なお年頃。

大満足!というのは自分が死ぬ間際まで多分思わないんやろうけど、まぁ良いんじゃないかい?ってくらいの満足感をそろそろ味わいたいなぁ…と思う今日この頃です。

ただ単純に、まだ自分を認めてあげれてないって事なのかな…

兎にも角にも、ひのとはまだ続けていきたいと思うし、何をもって良いお店とするかはお客様によってまちまちやとは思うけれども、自分が確実に美味しいと思うものを信じて作り続けることと、人間性を磨く事(これが難しい…)、どちらも頑張って続けていきたいと思っています。





posted by ひのとえり at 13:50| ひとりごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする