前の店のこと

スマホのストレージがすぐ足りなくなるから、写真の整理をしようと思ってカメラロールを遡って行ったら、前の店の写真が出てきて、懐かしくなったと同時に今にも降り出しそうな曇り空みたいな感情が湧き上がってきそうになりました。

ここからは、eskapiが好きやったり、利用してくれていた方にとっては、もしかしたら気分を害する内容かも分からないですが、自己満足、自己完結のブログですし、自分の中の黒い部分の感情もしっかりと自分で認めて、他者様にも知ってもらって、書いて、浄化させたいという事で、ちょっと書かせてもらいます。
いつもながら興味のある方だけ、この先読んでもらえれば…興味のない人はそもそもこのブログ自体読んでないと思いますが…(笑)

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前の店をやってた当時は自分なりに精一杯悩んで、試行錯誤して、出来る限りを尽くしてたと思います。今考えれば、一体どうやって1人で切り盛りしてたんやろうと不思議に思うくらい莫大な量の仕事をすべて1人でこなしてました。

有難いことに、たくさんのお客様に来てもらえて、美味しい、また食べたいって言ってもらえて、本当にまたリピートして頂いて…
でもお客様には認めてもらえて、喜んでもらえても、自分で自分のお店の事は認めてあげられなかったんです。とにかく自信を持てませんでした。内装も、接客も、出す料理も…。

せっかくお客様に来て頂いてるんやから、お金を頂くんやから、美味しい物を出すのは当たり前。お客様は待たせてはいけない。メニューに書いてあるものは全部揃ってて当たり前。品切れなんてあり得ないし申し訳なさすぎる。感じの良い接客するのも当たり前。現実をなるべく見せない素敵な空間作りも当たり前。……最低限のラインがどんどん上がって、勝手にどんどん自分にプレッシャーをかけて、どうやったら気に入ってもらえるか、どうやったら喜んでもらえるか、どうやったらまた来てもらえるか、不安でたまらなくて、でも日々の業務に追われてアイディアが出せなくて、新しいメニューも考えられなくて…そんな自分が情けなくて悩んで泣いて…

そんな負の感情を抱いてる自分がやってるお店なんて…作る料理なんて…ってさらに自信がなくなって。ちょっとでもお客様が来ない日が続こうもんなら、あぁやっぱりうちは魅力がないんやって。でもそんな中でも来てくれたお客様は素敵なお店ねって、美味しかったよ、また来るねって帰っていく…そこで素直にその言葉をそっくりそのまま受け止められたら解決してたんやろうけど、どうも捻くれてるから素直に受け取れなくて、自分の評価とお客様の評価のギャップになんで??って訳分かんなくなって、でも自分の中の最低限ラインをこなす為に顔で笑って心で泣いて、というかイライラして?(表に出ちゃってたかもしれないけど)そんな自分にまたイライラして。
悩む時も全力なんでしょうね。人からすれば、そこまで考えんでえぇやん?て思うような事で自分を苦しめて勝手に1人で追い詰められて。ドMかって話ですよ。完璧主義者が陥りやすいやつ…

どうしたら良いのか分かんなくて、とりあえず寝る間を惜しんで(というか寝れなくて)自己啓発本熟読しました。スピリチュアル系の物も読み漁りました(笑)

今思えば悩む事自体が可笑しいし、思い込み甚だしいし、悲劇のヒロインぶっちゃってるし、解決法すら可笑しいし…でもその時は本気で悩んで分かんなくて追い詰められてたんです。よくぞ変な宗教とかにふらふらっとのめり込まなかったもんです。

そしてある日の昼下がり。食材の買い出し後、腕がぷるぷるなるくらい重い荷物を両手に抱えてトボトボお店に向かう途中、限界がきたんでしょうね、突然ぷっつん切れました。『何やってんだ私…』と。

eskapiが嫌いになった訳じゃないです。良いお店やったと思います。そりゃそうですよ、右も左も分からない状態で必死に頑張って創り上げたんやもん。自分の中の最低限ラインはほぼクリアしてたお店やもん。
たくさんの人に愛してもらっていたお店やと思います。この間マルシェに出た時に、自分が思ってる以上に愛されてたお店やったってことを思い知らされました。本当にご贔屓頂いてたお客様には感謝の気持ちでいっぱいです。

料理も嫌いになった訳じゃないです。美味しい物を作るのも食べるのも好きやし、料理本とか料理番組も日々めっちゃチェックしてます。

それでも近しい人に『もぅ料理したくないねん』とこぼすのは、多分料理をしてるとあの時のどす黒い自分が顔を覗かせるから。それだけ当時は追い詰められてて、ある種のトラウマになってしまってるから。

eskapiは逃避の意味を持つ言葉。もともとはお客様に逃避気分を味わってもらおうと思ってつけた名前やけど、私は逆に雁字搦めになってしまいました。逃げようとして追い詰められて閉じ込められてしまいました。

お店を始める時は経営不振以外に辞める理由なんて出てこないと思ってました。だって安定した仕事を辞めてでもやりたかった自分の店やし。辞めるなんてあり得な〜いって思ってました。正直辞めると決めてからもその事でまた悩んだりもしました。お客様から惜しむ声も頂いたし、認知度も上がってきてたし、経営もそれなりに上手くできてたし。けど、やっぱり限界やったと思います。

ひのとは私の中で一種のリハビリテーション施設やと思っています。ひのと(丁)っていう生まれながらの自分の性質を現す言葉を店名にしたのも、自分という人間を、飾らない自分をどう表現するか、どう魅せるかを勉強するためのお店にしたかったから。
住所も公開せず、紹介制という入口狭い方法をとったのも、誰でもウェルカム状態にしてしまうと、人の評価を気にして、人から好かれようとして無理をする自分がまた絶対出てくると思ったから。

色んな事なんやかんや器用にこなせるくせに、こういうとこほんと不器用やと思います。
でもそれが私なんです。不器用なりにひのとで色々と試してみようと思ってます。
今の現状、お店って言っていいのかどうかも分からないくらい、側から見たらやる気のない、訳のわからない店ですが、私自身が訳のわからない奴なんでしょうがないと諦めてください。勝手にやらせてください。甘えた考えやと言われるかもですが、それでも面白いねって言ってくれる人達とこの先の人生、楽しみながら生きていきたいんです。

ここまでで気分を害された方いらっしゃいますかね?でもこういう想いでお店をやってる人間もいるって事、知っておいて欲しいです。なんでやろ?なんとなく…

結局のところ、こんな自分も認めてね!お願い!てへっ!😝っていう一方的な文章でした。すんません💦













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