自信って

自信を持つというのは〝自分を信じる力を身につける〟というのが私の中での解釈なのですが、自信は自分で付けるものではなく、他人に付けてもらうものだと、お店を始めた頃に誰かに言われた事があります。

その時は確かにそうやと思ったのですが、お店をしばらくやっていて、沢山の人から「美味しかった!」「また来たいです!」と褒めてもらえても、当時の私はそれを真に受ける事が出来ず、どうしても自信が持てなかったのです。

自信を持つ上で1番重要な事は、​自分を認める​という工程で、これができてないと自信はそもそも付かないという事を実感しました。

それで、じゃあどうやったら自分を認めてやれるのかと悶々としていた訳なんですが、当時「自分とはなんぞや」とか「自分が生まれた意味」とか、とにかく〝自分が分からない病〟を発症していて、頭を使うのに疲れてしまったんでしょうね。自分の作った物に値段をつけるという行為すら出来なくなってしまったので、とりあえず全くの他業種の、信頼の置ける友人に値付けしてもらう事にしました。「これにいくら出せる?」と。
他人に丸投げしてみようと思ったのです。それが高くても低くてもとりあえず一旦受け止めようと。

そうすると面白い程に自分が値付けた金額よりもかなり高い金額を提示してくるのです。
それだけ、他人からの自分に対する評価と、自分の自分に対する評価との間にギャップがあったという事。それは前々から薄々気付いてはいたものの、自分が頑なに認めなかった部分です。

で、他人が付けた値段で(自分ではそれは流石に高いやろ…と思っていても)思い切って商品を出してみる。そうすると、やはり買ってくれる人はいて、そして不思議とそれはものすごく自分の自信に繋がったのです。

私は全面的にその友人を信頼していて、しばらく商品を出す度に値付けの相談を持ちかけていました。(全くもって迷惑な話やけども…ウジウジ発症している私に根気強く付き合ってくれた友人にはとても感謝しています)
自分の値付けと、その友人の値付けがほぼ一緒になるくらいまで、自分の中の感覚を無理矢理変えて行ったんです。
そのお陰で、今では「安くないと買ってもらえない…」という昔の自分のネガティブな値付けではなくて、「これだけ頂ければ最上級の仕事を提供できる」というポジティブな値付けを自分で出来るようになったと思っています。
この一連の事で去っていったお客様も多分たくさんいると思うのですが、より一層自信を貰える言葉をくれるお客様が増えたというのも事実です。

多少自分でも高いな…と感じる事は正直あります。でも逆にそれが「これだけ頂くのであれば決して手抜きは出来ない」「この値段に見合う物を必ずや作り上げる!」というモチベーションに繋がっています。会社に勤めていた時や、お店を始めた当時に感じていた「こんなに頑張ってるのに…」とか「こんなもんでいっか…」という感覚が、今では皆無に等しいのです。

何だかわかりにくい例えやったかもしれないのですか、自信をつけるって多分こういう事なんだと思っています。

自信は他人に付けてもらうもの=​自分の中にいる自分を認めるのではなくて、他人の中にいる自分を認める事。つまり、他人を認めて信じる事​から始まるんじゃないかと…。

​他人を認める事、信じる事が出来ない人は、自分も決して認める事が出来ない。多分そういう事なんやろなと思います。

自信がない人も自信過剰な人も、どちらも自分の中の自分を勝手に評価して信じ込んでいる人やと思います。

他人の評価を気にする、気にしないというのとはまた別で、​自分が信頼置ける人、大切にしたいと思う人の中にいる自分をただただ信じて認める。それだけで自信っていうのはつくものなんやと思います。

まぁ、つらつら書きましたが、これはあくまで私論ですのでね…。でも私みたいに自分に自信が持てないという人は一度試してみる価値はあると思います。