ririの最期

ririが旅立ちました。
原因は肝臓肥大だと思われます。
最期の様子は忘れたいけれど、忘れたくなくて書きとめておくことにしました。なんとなく書く事で浄化される気がしたのです。
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正月過ぎた辺りからお腹のあたりをしょっちゅう気にして毛繕いしているのが気になって、さらに1月下旬あたりには、お腹の辺りから呼吸に合わせてプツプツ、ギュッギュッみたいな音が聞こえ出したので、近くの動物病院に連れて行きました。
最初に連れて行った病院ではとりあえず検便と聴診器で聴診され、糞に異常は見られないので上気道感染だろうと抗生物質を出されました。
2日ほど飲ませたのですが、症状は一向に変わらず、なんとなく先生の言ってること、鳥の扱い方に納得がいかなくて、3日後、鳥に詳しい先生のいる違う病院へ。

すると下痢で血便が出ているとの事。寒さで腎機能が弱っているのかもねと言われ、身体も痩せているから、水に溶かすタイプの栄養剤を出されました。2〜3日で良くなるだろうという事でした。

3日経って、普通にご飯も食べるし、飛び回るし水浴びもするし、でも、まだ若干の下痢便、糞をする時にやけに力む、お腹を気にする仕草は相変わらず…そして夜、日課の水浴びをした後に急につぼ巣の入り口でじっと膨れて動かなくなり、手に乗せてもなんとなく足元がふわっとしてて力なく、嘴が少し白くなっていたので慌てて最大限に保温して様子を見ました。しばらくするとなんとか元どおりになりました。


次の日再び病院へ。
糞の状態が良くなってきてるから次第に元気になってる。様子見で問題ないと言われ、安心して家に帰りました。その際は餌にあまり栄養がないのかもねと言われたので、病院では何も処方されなかった事もありペットショップで水に混ぜるタイプのビタミン剤を買い、与える事にしました。

それからもなんとなくおかしいなぁ…と思っていましたが、もしかしたら病院に連れて行った事がストレスで疲れてるのかなぁ…病院に行く事も考えものだな…と思っていました。
ちょっとしんどそうかな?くらいの感じが増え、日課だった水浴びはしなくなりました。でも普通にご飯は食べてるし、呼びかけにも反応するし、飛び回れてる。
その日あたりから下痢はなくなり形は良くなってきたものの黄緑っぽい便をするようになりました。(尿酸の部分がかなり黄色い色でした)お尻が汚れ出したし、大きくではないけど、たまに口を小さくパクパクさせて呼吸をするようになり、プチプチという音もし出しました。

プチプチ音はトリコモナスなどの感染が飼育本などにもよく書かれているので、今度こそ上気道感染か?と思い、また病院へ。

前回大丈夫と言われてから3日後の事です。
先生がririを保定し、お腹を見た瞬間、「あぁ…これはマズイな…」と。
お腹からお尻にかけて黒く膨らんでいると言われました。肝肥大を起こしていると。文鳥は腹筋がないので臓器が膨れるとそのまま肋骨の下のお尻側あたりの皮膚から透けて見えてしまうのだとか。血便も肝臓が原因、肝臓が大きくなって肺を圧迫して呼吸ができにくくなりそれが原因で開口呼吸になってると。腸も圧迫されるから糞も力まないと出ないし、心臓も弱ってるから体が前後に揺れるような呼吸をしてると。
先生曰くこの間来た時には血便もなく、お腹もピンク色だったとの事なので、たった3日で症状が悪化してしまった事になります。

今思えばお腹を気にしていたのはこれの予兆やったのかなと思うし、ただそれだけでは肝臓が原因とは言い切れない。繊細な鳥はレントゲンを撮るだけでも死に至る事もあるので、なるべくリスクを回避しながらの診察となると、先生でも早期発見は難しいのかもしれません。

もしもの時は強制給餌をしてあげないと、文鳥は24時間そのうに餌がなければ死んでしまうから…と強制給餌のやり方を教わりました。ただ、心臓も弱ってるから強制給餌によるストレスでももしかしたら危ない可能性もある…と。

思いもよらない診断結果に言葉を失い、ショックで帰ってから大泣きしました。普通に元気になってくれるものだと思ってたのに…。
必死にネット上で鳥の肝臓肥大の事を調べても、あまり良い事は書いておらず、希望は捨ててはいけないけれど、覚悟はしておかないと…と思うようになりました。

波はあるけれど、まだ普通に飛べている、ご飯も自ら食べる意欲はある…なるべくririがやりたいようにやらせてあげたいと思い、ブランコにもまだ乗れていたし、飛び上がる事も出来ていたので、本来ならば小さめのプラケースなどに移して絶対安静にさせた方が良いのかもしれませんが、急に環境を変えるより、いよいよになるまでいつものカゴで様子を見ようと思いました。
先生は元気なうちに何日か強制給餌しても良いかもしれないと言っていましたが、慣れない素人の強制給餌は誤嚥性肺炎などの危険性もあるのも知っていたし、もともと保定を物凄く嫌う子だったので、捕まえる事でのストレスなどを考えると、いよいよの時以外はなるべく自分で食べてもらおうと思いました。
病院側がたまたま肝臓病用の餌を切らしていて、フォーミュラAIという消化吸収の良い粉の餌を強制給餌用に出されていたのですが、それをふりかけのように餌にまぶして様子を見ていました。
その日の糞の色は見たこともないくらい色の薄いオレンジ色の糞でした。人間でもそうなのですが、黄色い糞というのは肝臓に異常がある証拠です。

その日の夜は寝ている間に落ちてしまうのではないか…と思いなかなか寝付けず、しょっちゅうかごの側で耳をそばだててはririの呼吸音を聞いて大丈夫…と言い聞かしていました。

次の日の朝、くちばしの血色は良くなっていて少し安堵したものの、食欲は明らかに減っていて、ついばんでも出してしまったり(おそらく食べているふり)、脚にも力が入らないのか、糞をする時や、お腹を気にして毛繕いしようとすると、よろけてコケる事が多くなりました。

でもまだブランコや止まり木にはつかまり立ち出来ていて、外に出たがる様子もあり、その辺りを歩き回ったり、普通に飛んだり出来ていたので、もしかしたら良くなってくれるかも…と少し望みが出てきたような思えたものの、床で遊び回ったかと思うと、座っている私の脚元にピタッと寄り添って動かなくなったりで、元気そうな時としんどそうな時の差が激しくなっていました。用事をしようと籠に戻そうとしても、なかなか手から離れてくれませんでした。

夕方を過ぎたくらいから一気にしんどそうになり、声をかけても目を瞑ったままだったり、足下もだいぶおぼつかなくなっていって、ご飯も食べようとしなくなりました。くちばしからは赤みが消え、ブランコで脚を踏ん張ってたのがどんどん下がってきて、ハッとしてまた踏ん張って、また下がってきて…を繰り返すようになり、呼吸もしんどそうにするようになりました。たまにクーッと首を伸ばし苦しそうな素振りを見せ出したので、これは覚悟を決めなければいけないと思いました。一旦毎日の寝かしつけ作業を行ったのですが、なかなか手から離れたがらず、最終的には仕方なくブランコに乗ってくれたという感じでした。

お風呂から上がって籠を覗いてみると、こちらを見てブランコを降りたそうに身を乗り出していたので、手の上に乗っけてririの行きたそうな方向に連れて行きました。(手のひらに乗っける行為も文鳥の体温を奪う事なので推奨はされていませんが)。この時にはくちばしの色がかなり白っぽくなっていました。放鳥時にお気に入りだった場所に近づくと身を乗り出してよたよたと歩こうとします。何箇所か回った後、いつも寝かしつけをしていたベットの上(いつも私の手の中で一旦寝てからカゴに戻して寝てた)をよたよたと歩き回り、私の手の中にふらふらと収まり、たまに痛みからなのか苦しさからなのか私の手首をくちばしでチネったり、布団のシーツをかじったりしながら、次第に呼吸が荒く弱くなっていきました。

しばらく経って、急に立ち上がったかと思ったら、くちばしから泡を吹き、首を振って嘔吐しました。その後2回ほど大きく痙攣を起こし、動かなくなりました。

どうすべきだったのか、何が正解だったのか、正直わかりません。
もし放鳥せずに絶対安静ならもっと延命出来ていた?もうちょっと先生に食い下がって詳しく調べてもらってたら?最初の病院で抗生物質を飲ませてなかったら?ビタミン剤が悪かった?考えだすとキリがないです。

でも、私の考えをririに押し付けた形にはなりますが、多分プラケースに移して、放鳥も禁止して、無理やり保定して強制給餌して、手に乗せるのも我慢して、ただケージ越しに見守るしかない状態で結果が同じだった場合、ものすごく、より一層後悔していたと思います。
最期のririの行きたいところに行かせてあげられた、最期おそらく1番苦しかったであろう時に側にいてあげられた。自分がこれ以上落ちてしまわないように、そう思うようにしています。

4歳と8ヶ月という短い鳥生でしたが、ririにはとにかく感謝しかなく、数々の瞬間に救ってもらいました。ありのままの自分を純粋に受け入れてくれる存在だったので、その存在が側からいなくなるというのは、この上なく寂しくて悲しくてたまらないのですが、もう一歩成長しなさい、卒業しなさいと言われているような気もしています。

気を強く持って、ririに恥じない人生をこの先送っていこうと思います。

私も鳥を飼ってる方のブログ記事などで病気の詳細など調べたりしていて、もしかしたら参考になるかもわからないので、ririの病症部を載せておきます。私は医療系の仕事もしているので病症部や、亡骸などの写真は比較的免疫があるのですが、苦手な方はここで閉じてください。









































羽をめくると肋骨下からお尻にかけて黒く膨らんでいました。通常この場所はピンク色に見えています。肋骨の下くらいに小さく黒く見えてる程度なら問題ないそうです。

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羽に隠れているので毛繕いしてる時にチラッと見えるか見えないかくらいです。

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先生は保定して息を吐きかけ、羽をめくって診察してました。おそらく初期の頃、本人は普通に飛べるし、鳴くし、ご飯も食べるし、水浴びもするし、いたって普通そうに見えます。冬は特に寒さで毛を膨らます事が多いので余計に気付きにくいと思います。
症状が出始めたら進行は早く、しんどそうな症状が出た時点でかなり危険な状態という事もあります。ririのように、こちらがちょっとおかしいなと思っていても先生が診断しようがないという場合もあります。ただ、先生曰く治る可能性もゼロではないと。

文鳥は肝臓肥大になりやすいと言われているそうです。遺伝的なものもあり、ウイルス性のものもあり、原因不明な事が多いそうです。

今回のririも何が原因だったかよくわかりません。栄養の取り過ぎとか、肝臓を酷使する換羽期に起こりやすいとかの情報はありますが、うちの場合餌が悪いと言われたくらいなので栄養過多はないだろうし、換羽期でもなかったので、ウイルス性や先天的なものなら防ぎようがない病気なのかもしれません。気をつけてくださいと言ってもどうしようもないのかもしれません。

でも、とにかく自己満足かも分かりませんが、どんな形であれ、必ずいつか最期は訪れるので、今小鳥を飼ってる方、他の動物を飼っている方も、悔いの残らないようにその都度自分で納得のいくように対処してあげてほしいと思います。