レール

ひのとから離れるという事を公表してから、色んな方から温かい言葉や、手紙、贈り物などをいただき、“あぁ、ひのとをやって良かったんだ…今までやってきた事は無駄ではなかった…”と、とても報われている感じがしています。
eskapiからひのとの、数年間の自営業の経験は本当に自分を大きく成長させてくれました。

一番変わったのは、“自分のやる事に自分で責任を持つ”という事を学んだという事です。

学生時代は真面目さが災いして、なぜか委員長や部長などの責任重大な役職が望んでもないのに回ってくる事が多くて、その度に責任感に押しつぶされそうになっていた苦い経験から、高校生あたりからは極力“自分で責任を取る”というものから逃げたいと思うようになってしまっていました。

人のせいにするっていうのは楽なんですよね。だから自分で選ぶ、決定するという事を放棄したのです。

“親がこう言ってるから”、“人がこう思うだろうから”、“みんなそうしてるから”、“会社のせい”“世の中のせい”…全部人のせいにして自分で責任を取らなくて良いように決断を人任せにして生きてきました。

ただ、人のせいにするのは楽なんですが、それによって創り上げられた自分っていうのはものすごく脆くて弱いものになっていくのです。人が主体になっているので、とにかく変動が大きくて、ちょっとした事でイライラしたり裏切られた気持ちになったり…。とにかく振り回されまくるのです。

そんな自分に嫌気がさして、“自分はどうしたいんだ?”、“自分の人生くらい自分で責任取らんと”と思ったのが20代半ば。

自営業というのは全て自分で考えて、自分で行動して、自分で決断をしなければいけない。それはそれでものすごく悩むし、辛い思いもたくさんしたのですが、最初に書かせてもらったように報いも全て自分で受け取る事が出来るし、何よりも経験値が一気に上がります。

自分が進んでいく道、人に敷いてもらっていたレールに疑問を持ち始めて、約10年かけてようやくそのレールを枝分かれさせ、自分でレールを作れる技術を手に入れるまでになった思っています。

人に敷いてもらったレールの上を、まぁしょうがないかと思いながら楽々走っていくか、自分であれこれ試行錯誤しながら敷いたレールの上をゆっくり走っていくか…どちらが早く目的地に着けるかというのはわからないのですが、何か大きな障害物にぶち当たった時にそれに素早く対処できる力を持ち合わせているのは後者だと思っています。

つまるところ何が言いたいかというと、経験値がモノを言うというのはごもっともな事で、そして自営業という経験を積む事ができて良かったという事。のうのうと人の敷いたレールの上を走り続けなくて良かったという事。

この先はいかに自分のレールを伸ばせるかという事に尽力したいと思っていますが、周囲の景色を楽しみながら、たまに休憩も挟みながら、それこそ自分のペースで進んでいけたらと思っています。