スケジュール帳は真っ白が良い

スケジュール帳が埋まってくると、それだけで息苦しくなってしまう人間です。
前の店でも予約が入れば入るほど気持ちが落ちて行くという不思議な現象が起こってしまっていました。商売人としては致命的。

おそらく人と会う時に過度に気を遣いすぎるという性質と、素な自分ではいられない、きちんとした自分でいなければならないというプレッシャーからくる癖のようなもんやと思っています。

なのでスケジュール帳はなるべく白いままにしておきたくて、頭で覚えられる用事は書き込まないこともあるのですが、4月は何やかんや書き込まないといかない用事が多くって、月末になった今、やはり息も絶え絶えといった感じです。
不可抗力が多かった…

5月はなるべく予定を入れないようにしようと心に決めています。

とはいえ予定がないのも寂しいなぁ…と思う、相変わらずの天邪鬼ぶり。

というか、スケジュール管理をしてくれるマネージャー的存在がいればスケジュール帳を見なくても済むんだよなぁ…とか、自分の分身ロボットを作って、人見知りしそうな集まりの時とかには、そいつに行ってもらえれば…とかくだらない事ばかりいつも考えています。


有難い環境

前店eskapiの時もそぅやったのですが、ちょっと気持ちが滅入ってしまって、気持ちが塞いでしまった時に、自分がその時必要としていた言葉をくれる人が来てくれたり、何かしら気付きをもらえる現象が起こったりします。
必要な時に必要なだけ、必要なものがちゃんと目の前に現れる。
そういう時、世の中って本当に上手く回ってるんやなぁと実感します。

最近今後の身の振り方などを思い悩む時間があって、こんな気持ちでお菓子作りを続けていても良いのだろうか…とか思っていた時があったのですが、そんな時にネット販売でガトーバスクをご注文頂いた方、2人から立て続けにメールが届きました。

その中身は、ガトーバスクがとても美味しかったという事、ひのとのお菓子のお陰で素敵な時間を過ごせたという事、また利用したいといったような内容のものでした。

今までにもこのようなメールをありがたい事に頂いた事が何回かあって、その都度励まされ、気を引き締めていたのですが、今回はタイミングがタイミングだっただけに、メールを読んでホロっと来てしまって…

自分が今まで手探りながらもやってきた事、他の人から見たらほぼ分からないような細かすぎるこだわり、不器用ながらも続けてきたお菓子作り…このままで果たして良いんだろうかと思っていた所に、〝決して間違いではない〟と、〝今後も大事にしていきなさい、誰かの為に心を込めて作り続けなさい〟と言われているような気がして…。

人様に迷惑をかけるくらいなら…と何から何まで1人でやろうとする、自分が納得いくまで、限界まで自分を追い込む、出来る時は出来るけど、出来ない時は全く出来ない…本当に自分でも不器用な働き方やなと思っています。

全部1人やし、中途半端に出来ないから量産は出来ないし、自ずと安く提供も出来なくなる…それでも興味を持って貰えて、手に取ってもらえて、美味しかったと温かい言葉も頂けて…

こんなに恵まれた環境は稀やと思っています。

その環境下で働かせて頂いている事、お仕事を頂けている事にやはり感謝しなければいけないし、私の悪い癖である、積み上げてきた物を勢いでぶっ壊して一からやり直すっていう癖は、しばらく封印すべきやと思うし、苦手とする継続という事を学べという事なんやと思っています。

ありがたく学ばせていただこう。

価値観

気持ちをニュートラルに持っていくというのは、この世で生きていく上でとても重要な事やと思うのです。
昔から人の顔色を伺いながら生きてきた節があるので、話している相手が喜怒哀楽のどの感情を持っているのかは相手が隠していたとしても何となく分かるし、それに引き摺られるとか、相手の感情にビクビクしながら対応するという事象が過去に多々あったのです。

もちろん、そういう生活は物凄くしんどかったので、どうにかして鈍感になろうと色々と訓練しました。

その中で、〝人の価値観の中で生きない〟という考え方が結構役に立っています。

何か自分にとって攻撃的な事を言われた時とか、自分がネガティブ思考にはまっていて、何を言われても凹んでしまう時とかに、「それはあなたの価値観ですよね…私の価値観は違うんですよね」って心の中で呟くようにしています。

声に出してしまうと角が立ってしまうかもわからないので、とりあえず心の中で。

相手は相手の価値観で生きてきたし、私は私の価値観で生きている。

どちらが悪いとかではなく、ただ、人ってそれぞれだよねって思えたら、ちょっと気持ちが楽になるんです。

相手の価値観に合わせようとして、自分の価値観を曲げてしまうと自分がしんどくなる。逆に相手に合わせてもらうのは相手にとって負担になる。

「私の価値観はこうやから!」って突っぱねてしまうとそこで終わってしまいますが、お互いの価値観を「あぁ、そういう考え方もあるんですねぇ…私とはちょっと違いますねぇ、私の考えはこんなんなんですよぉ〜、色んな人がいますねぇ」って、ただただ認めてしまって、押し付け合わなければ人間関係って上手くいくと思うんです。

自分の中での価値観である〝こうでなければいけない〟概念って結構たくさんあって、でも人にとってはそれは〝こうでなければならない〟事ではなかったりする。相手にも〝こうでなければならない〟を求めるからイライラしたり、モヤモヤしたりする。

私は私、相手は相手。

誰かに決められた価値観の中では生きない。
でも相手の価値観も自分の価値観もどちらも否定しない。

そうやって生きていきたいのです。